1日で10個のTelegram Botを作成
「今日何をしたの?」と聞かれたら、「Telegram botを10個作った」と答えます。大げさに聞こえますが、本当に1日の出来事です。5個から10個への拡張プロセスと、マルチagentルーティングの設定で苦労した細部を記録します。
5から10へ
当初のOpenClawデプロイは5つのagentだけ。十分でしたが細分化が足りません。プロジェクトが増えると、一つのagentが複数の役割を担うとコンテキストが混乱します。そこで職責ごとに分割し、1 bot = 1つの明確な領域とすることに。
最終的な10個のbotリスト:
| Bot名 | 職責 | モデル |
|--------|------|--------|
| Joe (Main) | メイン管理者、総合調整 | Claude Opus |
| NobData | NobDataプロジェクト開発 | Claude Opus |
| Flect | Flectプロジェクト管理 | Claude Opus |
| Life | 生活アシスタント | Claude Opus |
| Learning | 学習ノート | DeepSeek |
| Real-estate | 不動産投資分析 | GPT-4o |
| Investment | 投資・資産運用 | GPT-4o |
| Health | 健康管理 | DeepSeek |
| Royal | Royalプロジェクト | Claude Opus |
| Customer-service | カスタマーサービス | Claude Opus |
モデル割り当て戦略
すべてのbotに最強モデルが必要なわけではありません:
プロジェクト系botにはOpus:コード開発を伴うagentには強い推論能力と長いコンテキスト理解が必要。
ツール系botにはDeepSeek/GPT-4o:情報整理やQ&Aが主なagentにはコスパの良いモデルで十分。
10個すべてにOpusを使えばAPI費用が急騰します。実際のニーズに合わせたモデル配分で、重要なagentの能力を確保しつつ全体コストを管理。
作成プロセス
Telegram上でのbot作成自体は迅速——@BotFatherで/newbot、命名、token取得。1bot1分、10botで10分。
時間がかかるのはOpenClaw側の設定。各botに必要なもの:
1. gateway設定にaccount追加(Telegram token)
2. agent設定作成(モデル、system prompt、ツール権限)
3. binding設定(accountをagentに紐付け)
4. dmPolicy設定(誰がbotと対話できるか制御)
10botで40項目の設定。一つでもミスがあればbot無応答またはルーティングエラー。
マルチAgentルーティングの落とし穴
落とし穴1:binding設定の漏れ
OpenClawのルーティングロジック:メッセージ受信 → accountからbinding検索 → bindingからagent検索。accountに対応するbindingがなければ、メッセージは破棄され、エラーログすら出ません。
教訓:botを追加するたびに、account・agent・bindingの3つの設定を同時に確認。欠けたら動きません。
落とし穴2:dmPolicy allowlist
OpenClawのデフォルトdmPolicyはすべてのDMを拒否。dmPolicyを設定し忘れると、自分のメッセージすら拒否されます。
さらに隠れた罠:allowlistはTelegramのuser ID(数字)で設定する必要があり、usernameではありません。
1日の成果
朝から計画し、夜に10個すべてが応答するまで丸一日:
- 30%は計画と設計
- 20%は作成と基本設定
- 50%はルーティング問題のデバッグ
作成自体は早く、大半の時間は「正しく動かす」ことに費やされました。すべてのシステム統合作業の共通点でしょう:接続は簡単、正しい接続は難しい。
所感
10個のbotはマイクロサービスの考え方と同じ:何でもやる巨大botより、各自の役割が明確な小さなbotを10個持つ方が良い。コンテキストがクリーンになり、回答がより正確に。
次に20個に拡張する時は、まず自動化スクリプトを書きます。繰り返しの手作業は2回目から自動化すべき——それが当日最大の教訓です。